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宇喜多の捨て嫁【近年稀に見る秀逸なタイトル】 [宇喜多直家]

ま、本来なら「謙信の軍配者」を紹介する回なのではありますが、、

昨年の直木賞の候補作が発表された時、大変興味深いタイトルを見つけました。
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「宇喜多ってあの宇喜多秀家の宇喜多だよな?で、捨て嫁。。そんな言葉があるかわからないけど、
おそらく直家の話だろうか。。」

残念ながら直木賞の受賞はなりませんでしたが、これが木下昌輝氏のデビュー作とのこと。
というわけで今回は氏の「宇喜多の捨て嫁」をご紹介します♪

で、捨て嫁とは、本文にはこのように書いています。

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「碁に捨て石という考えがありもうす。一石を敵に与えて、それ以上の利を得るというもの。あるいは将棋の捨て駒。血のつながった娘を嫁がせ、油断させた上で寝首をかく宇喜多直家様のご手腕は、まさにこの捨て石や捨て駒のごとき考え」

 於葉は、この老人にひるんでいる己を自覚した。

「そう、正室や己の血のつながった娘さえも仕物に利用する。これを言葉にするならば、捨て石ならぬ……」
 安東相馬が仰々しく天井を見て、一拍置いた。

「捨て嫁」
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主役は謀略の限りを尽くした悪逆非道の梟雄・宇喜多直家の四女於葉。
於葉が長女、次女、三女そして母親のように直家の謀略で嫁入り先で使い捨てられてしまうのかのお話。

と、思いきや、70ページ超えの時点で終了。

「あらら、この話って短編集の一つだったんだ」
と思い、次の短編を読むと、、

なるほど、この小説はそれぞれ短編集の形をとっていますが、主役は宇喜多直家。その生涯が区切って書かれています。しかも最後まで読むとそれぞれの話が繋がっていて・・・。
このあたりが直木賞の候補となり、オール読物新人賞の受賞者となった実力でしょうか?

斉藤道三や松永久秀なんか目じゃないほどの戦国時代トップクラスのヒドイ奴である直家ですが、読み終わると「悪い奴じゃないかも」って感想になると思います。

家族、家臣を愛し、謀殺や暗殺を行うのは無駄に兵や民を失わないために必要最小限の戦を行うため。事実、この小説には戦のシーンはほとんどでてきません。

戦国時代が好きでない方にもオススメですが、直家の一生を理解した上で読んだほうがより一層楽しめると思います。

木下氏の次回作が面白いものになるのかは、直家のようなキャラクターを見つけられるかにかかってますね!


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